朝日よ、世紀のミスリードにどう答える―!?
私:今回の誤報、誤まった報道についてお伺いしたいのですが。
朝日新聞社:何ですか、それ? 誤まった報道とは?
私:中国の唐家せん国務委員が北朝鮮に行って、金総書記と会い「再実験はないと発言」したという記事ですよ。
朝日:そうですよ。それはその通りです。
私:しかし、訪中したライス長官は「そのような話は唐家せん氏からは聞いていない」と言いましたね。
朝日:そうですね、それはテレビなどでも昨日やっておりました。
私:だったら誤報ではないのですか?
朝日:ちょっと待って下さい。そう言われても間違いではないですよ。
私:朝日は間違いなく聞いたのですか。
朝日:うちの中国特派員からの報道ですから、そのように伝えられています。
私:とすると、朝日新聞社には中国共産党政府はそのように伝え、ライス長官にはそのような話はなかったと言っているのですね。
朝日:とにかく矛盾しているかもしれませんが、そうなのです。何か食い違いがあったかも知れません。
私:分かりました。朝日がそこまで言うなら良いでしょう。では、そのことは中国国内においては報道されているのでしょうか?
朝日:さぁ、それは分かりません。ただ国内で報道されていれば、そのように特派員は伝えてくるでしょうし、これはあくまでも朝日新聞社が入手したということです。
(このニュアンスから、この唐家せん氏の発言は中国では行なわれていないような感じを受けました。ただこちらも確証がなかったので、次の話題に移りました)
私:中国では日本に対しての報道と国内報道は全く違いますよね。例えば胡主席が扇千景参院議長に「北朝鮮に対し、国際社会の強烈な反応を知らしめる必要がある」と発言したのは知っていますね?
朝日:はぁ…知ってますよ。
私:でも、あれは日本向けであって、中国国内では報じられていないんです。
朝日:何で分かるのですか? …そんなこと。
私:今朝の産経新聞に出ていますよ。ちょっと待って下さい。今読んで差し上げます。
「これほど強烈な批判は、中国側の最高指導者の発言としては異例である。但し、こうした発言は日本のメディアによる報道であり、中国側の報道では報じられていない。東北アジア情勢などについて意見を交換した、とだけ報じられただけだ」
朝日:産経さんが書いておられるなら、そうなんでしょうね。
私:だから、今回の唐家せん氏の発言も日本の報道機関だけに向けられたものなのかと思いまして。
朝日:それは分かりません。ただ何度も言っているようにそのような発言があったということです。
私:しつこいようで申し訳ないのですが、中国側は日本の報道機関とライス長官へ違ったメッセージを送っているということですかね?
朝日:それは分かりません。どっちが正しいとか、間違っているではなく、いろんな情報が飛び交って錯綜している状況だということでしょう。
私:そうですか。話題を変えますが、19日と20日の朝刊一面ありますか?
朝日:ありますよ。
私:それを見ると一面トップのタイトルが、「唐氏ら中国高官訪朝・核実験阻止に説得」。20日には「唐氏、金総書記と会談、深い意見交換」となっていますね。
朝日:そうですね。
私:これは朝日さんが相当期待を込めて唐家せん氏の訪朝を見ていることになりませんか?どうもそのような記事にしか見えませんが。
朝日:いけないんですか? 中国が北朝鮮の核実験を止めさせるために訪朝したことは事実でしょう。
私:そのような過剰な期待感というものが、今回の誤報を産む背景にあるのではないですか?
朝日:何でそう決め付けるのですか? まだ分からないじゃないですか。暫らく様子を見ましょうよ。
私:どういうことですか?
朝日:だってまだ何も分からないでしょう。どちらが正しいかなどということは分からないじゃないですか。
私:そうすると、我々読者は分からないような情報を与えられて読んでいるわけですね。どうも有り難う御座いました。
朝日新聞の10月21日の新聞を見ると、「中国は関係国に対して、金総書記は再実験がないと述べた、と説明した」とあります。
だから、見出しで「金総書記・再実験ない」(中国説明)となっているわけだ。もう一度整理してみましょう。胡主席が扇参院議長に異例の強さで北朝鮮を批判した。
唐家せんがその胡主席の親書を持って訪朝、金総書記と会談した。このような報道がなされ、そして「核実験はない」との言質を取ったとなれば、誰だって中国は良くやっていると思ってしまう。
ところがだ!ライス長官は唐家せん氏がそのような発言、つまり金総書記の「再核実験自制」の発言など全くなかったと暴露してくれたのである。
ライス長官はまた韓国メディアが伝えていた、金総書記が唐家せんに謝罪したという件に触れ、「唐氏はそのようなことは言わなかった」と否定した。そして「北朝鮮は緊張をよりエスカレートさせており、引き続き高度な警戒を要する」と警告している。
日韓両国のメディアに言っていることと、米国に語ったことには大きな差異があり、しかも国内においては、全くそのことに触れていない。こんな馬鹿なことがあるだろうか。
朝日新聞を始めとする日本のメディアは中国共産党に体よく利用されているのである。何ともお粗末な「世紀の大誤報」ではないか。
ブログ・ランキング参加中! 応援よろしくお願いします!