理念・組織・政策の3つの柱を早急に立てよ!
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いつもTBを頂いている草莽崛起ーPRIDE OF JAPANの今朝の話題は産経新聞の「正論」載った稲田朋美先生の「保守の旗を立て道義大国を目指す」であった。私も昨日この記事を読ませて頂きましたが、何か物足りなさを感じました。
確かに「正論」という中での字数に制限があってのことなので、全てに渡って触れることは出来ないとは思います。保守の理念の再構築は書かれてはいますが、ではそれだけで自民党は再生が可能だとは誰にも思わないでしょう。
そこには組織や政策全般に渡っての具体的な提案が為されなければなりません。そこで自民党への提言を今後シリーズで行って行きます。今朝はそのシリーズ一回目です。
稲田先生は冒頭に次のように書いています。
国民が自民党にこの国をまかせられないと思った理由もここにある。「一体政治家は永田町で何をやっているのだ」という怒りであり、不信感である。選挙に勝って政権を維持することにのみ目を奪われ「国民政党」であることを忘れ、人気取りに走った自民党に「否」をつきつけたのが今回の選挙だった。
この国民政党という言葉を懐かしい言葉として聞いた。何故ならば保守VS革新という冷戦崩壊前の時代では、紛れもなく自民党のみが「国民政党」であったからです。しかし、今は民主党も「国民政党」を偽装しており、自民党だけが「国民政党」であるとは国民は思っていません。
それに「国民政党」というイメージは逆に従来までの古くさいイメージを与えるものでしかない。つまり自民党が言うところの「国民政党」の支持基盤とは、財界や資本家、そして農村・漁村というイメージが強すぎます。
しかし、今回自民党はその農村部で殆ど敗北した。東北地方などの選挙結果はそれを現すに十分であったろう。稲田先生はその地方で勝ち上がった稀有な存在です。次のように書かれています。
選挙期間中、私の選挙カーを地域の人々が神社の前で待っていてくれた。農作業の途中で田んぼから上がってきてくれた人、ごく普通のおっかさんたち、そして地域の活動を支える人々。自民党はこういった地域の人々に支えられ、「国民政党」として戦後を歩んできた。地域に根ざした、まじめに生きている人々に支持された本来の自民党の姿を取り戻さなければならない
これも大切ですが、私はこのような「国民政党」論ではなく、新しい発想による「国民政党」論を是非考えて欲しいと思う一人です。国民=地方(農村)ではなく、その「国民政党」の支持基盤を今後は大都市のサラリーマン勤労者に求めるべきです。
それこそが「真の国民政党」へ脱皮であり、再び政権を獲得する近道と考えます。西欧の保守党は社民政権の誕生で野党に一度は追いやられました。しかし、その後イギリスもドイツもフランスでも保守党は再生し政権を奪還しています。
そこには都市の住民に支持された真の保守政党の自己改革がありました。これを一部においては「進歩的保守」などと呼ぶ人もいますが、保守主義とは旧いものを守るだけではなく、攻めなければなりません。
日本の人口の圧倒的多数を持つ、大都市圏に住む勤労者に対して説く保守主義でなければならない。勤労者の「勤」という文字は勤勉の「勤」でもあります。
勤勉こそは我々日本人が持つ美徳であり、日本人としての生き様であり、それこそが保守主義によって形成されてきたものです。都市の勤労者に支持されない限り自民党の再生など有り得ない。
又、保守主義とは「現実的な感覚」を持つことも大切であると思います。その点については、やはり同じく産経新聞社の「正論」に掲載された下記の記事を紹介しておきましょう。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/
diplomacy/253524/
【正論】村田晃嗣 保守は現実主義を取り入れよ
例えば、「あの人は真の保守ではない」といった非難は、保守すべき目標以上に「保守」的な姿勢を自己目的にしてはいまいか。また、複雑な社会・歴史・政治を「保守」と「リベラル」という「簡単な図式」で判別することを、「現実主義」は避けようとしてきた。さらに、ある特定の立場を「真の保守」と断定するような姿勢には、不可知なものへの謙虚さや自らを懐疑する知恵が欠けている。
※今回の記事は稲田先生を批判する意味で始めたものではありません。あくまでも自民党の保守再生を願うために始めたものです。
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