郵政民営化問題を考える(2)
暗闇問題にしてしまった責任を問う
郵政民営化の闇という文字でヤフーで検索すると実に100万件以上がヒットします。
日本人の中には陰謀論や謀略論が好きな方がおられますが、今この郵政民営化が将にその渦中にあると言っても言い過ぎではないでしょう。
当初はこの「闇の中にある」という話は野党や一部マスメディアだけの話でしたが、鳩山邦夫前総務大臣までがこの闇をほのめかすことによって一気に国民の間に広がっていきました。
では、闇とは一体何であるのか? そして、本当に鳩山邦夫氏はそれを晴らす気があったのか? そのことについて考えてみたいと思います。
先ず、この主張の最先端にいるのは、自らが警察権力の陰謀・謀略によって、痴漢冤罪で逮捕されたと主張してきた「植草一秀」氏です。彼は一貫してそのことを言い続け、今では社民党や国民新党あるいは民主党までがこの植草氏の唱える暗い闇問題を支持している。
彼はこの問題ではかなりの量のエントリーを挙げています。全て読むことは大変な労力なので主なものだけ紹介しましょう。
植草一秀の『知られざる真実』: 小泉竹中「郵政民営化」による「日本収奪」の構造
YouTube - 植草一秀×長谷川憲正(国民新)×保坂(社民党)追及 ...
この問題は時間をかけて見ていかないと、上面だけで判断してしまうと、この郵政民営化が全て「悪魔のシナリオ」に基づいて行なわれてきたように思えてしまいます。
小泉純一郎という政治家が若い頃から情熱を燃やしていたのがこの「郵政民営化」でした。その小泉氏が首相というトップの座を射止めることによって実現した。事の良し悪しを論ずる前に、これを初めから陰謀史観で述べるなら、小泉純一郎の政界での立身出世物語から解き明かさねばならないでしょう。
それはさておき、鳩山邦夫氏なども同調するようになった闇とは、具体的に何であったのか。一応、植草氏のブログには西川社長が日本郵政の社長として相応しくない理由として、以前から3つほど挙げていました。
☆「かんぽの宿」不正売却問題
☆日本郵政による三井住友グループ企業優遇問題
☆日本郵政によるゴールドマン、メリルリンチ優遇問題
では、これらの問題に関して、鳩山邦夫氏は日本郵政を監督する立場からこれをお調べになったのか? 或いは国会は西川社長を呼んでどれだけこの点に切り込んで解明されたのか?
私はこの問題を余り追及してこなかったので、詳しくは知りませんが、責任問題にまで結びつくような具体的な事項を指摘することが出来なかったのではないでしょうか?
だから、この問題はいつまで経っても“疑惑”の追及でしかなく、明確な犯罪事実の提示までには至っていないと認識しています。野党やマスコミ、或いは謀略史観に立つブロガーがそのことを、これからも追及することは一向に構いません。
いや、少しでも疑惑を感じるなら、徹底して追及すべきでしょう。私が言いたいのは鳩山邦夫氏が大臣として、それに同調してきたその責任についてなのです。
私は鳩山氏の狙いとは、西川氏に代わって別な人材を据えることにあったと見ています。伝え聞くところによれば、郵政公社元総裁の生田正治氏を考えていたらしい。
それならそれで堂々とその点を主張すれば良かったのではないか。
西川社長の金融重視の民営化にストップをかけ、流通重視の正田氏に変える必要があるとその理由を述べるべきであったと思う。それが官僚路線への転換だなどと批判されても、余程そのほうが国民には分かりやすくすっきりした筈です。
郵政改革派は西川社長の続投に並々ならぬ執念を見せたことも事実です。それがより何かが隠されているのではないか−という疑念を国民に植えつけてしまいました。
この問題がどのように処理されていくのか? 政権交代ともなれば最大の論点として浮上するかも知れませんが、その時は国民にとってどうか?と言った議論ではなくて、より馬鹿げた陰謀・謀略論の中に追いやられることでしょう。
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