オイルダラーの行方
莫大な投資を成り金的発想で見てきた誤り
世界的な原油高で中東の産油国には膨大な資金が流れ込んでいる。サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦などの穏健な国家は、欧米先進国への投資は勿論のこと、現在ではそれ以上に国内に対する投資を優先している。
砂漠の緑化、灌漑設備、道路や重化学工業などに投資を続けており、相当な成果を上げている。また、軍備の拡張や充実にも力を注ぎ、米国からの武器輸入を増やしている。
対してこれらの国とは一線を画するイランだが、国内の軍備拡大は勿論、イラクやレバノンなどのシーア派教徒の過激派テロ組織に力を注いでいる。レバノンのヒズボラはその代表でもある。
中東イスラム地域といってもそれは一枚岩ではなく、大きく二つの対立の流れがあります。それは大ペルシャ帝国の栄光を再現しようとするイランのシーア派と他のスンニ派との宗教対立です。
サウジやエジプトというアラブの大国には、かつて�“振�産主義、��反シオニズム、��モスレム(回教主義)という共通項がありました。しかし、この内�,龍�産主義の脅威は冷戦崩壊後の中東にはありません。
この内、残された中で��反シオニズムと��のモスレム主義は対立関係にあります。そして��のモスレム主義は宗教対立と過激主義の間で揺れている。現在、世界で一番布教に熱心で伸びているのが回教(イスラム)であると言われている。
特にレバノンのヒズボラやパレスチナのハマスには、布教拡大に膨大なオイルダラーが流れ込んでおり、それが政治活動は勿論のこと学校や病院など、あらゆる社会的政策にも関与している。
また、政治活動は軍事組織と一体であり、武装解除は極めて困難な状況となっている。彼らが現代の国際政治の上で注目されるのは、その力であり、その地域に確固たる基盤を築き上げたことである。
我々はこれまでオイルダラーと言えば、成り金的発想による企業投資や原油相場だけに目を奪われて来ました。しかし、そのような資本主義のゲームとは全く関係のない、回教の布教に莫大な資金が投入されてきた事実を知りました。
我々はテレビなどで、アラブの石油王の貴族的な豪華な宮殿などを見せ付けられ、オイルダラーはそのような贅沢に費消されると思わされてきた。それがどれほど愚かなことであるかを気付かされた。
今後どのようなことが中東で起きようとも、表面の政治問題の背後には、宗教戦争が介在していることを忘れてはいけません。この点を度外視して本質を語ることは出来ません。むしろこの点を認識してこそ、過去2千年の我々人類の歴史の意味を感ずることができるのではないでしょうか。
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このような西欧社会に朝日新聞社は「節度と寛容の心を持て」と説くのである。しかし、これはまるで説得力を持たない。およそ第三者としての論評でしか在り得ない。西欧社会は米国と違って、朝日新聞社が親しみを持つ社会民主主義政党が一度は政権の座に納まった社会である。