2006年02月28日

[総括]メール騒動の幕引き

10399a1a.jpeg

「堀江送金指示メール」騒動の収束

民主・自民それぞれの事情を解析

 昨夜のコメントを見たらこのような文章があった。

>現在世間で騒がれている「ホリエモンメール」などのついての
>見解とか、意見を聞いて見たい。

 この問題については民主党と自民党の間では既に幕引きがなされようとしているようだ。

<堀江メール>永田議員の辞職回避で調整続く 民主党
 民主党は27日、ライブドア事件をめぐる「送金指示メール」問題で、一時は辞職の意向を示した永田寿康衆院議員の進退を鳩山由紀夫幹事長が預かり、辞職を回避する方向で調整を続けた。永田氏が辞職しない代わりに与党提出の懲罰動議を受け入れる案も浮上。民主党は28日午後、前原誠司代表と永田氏がそれぞれ記者会見し陳謝することで事態を収拾したい考えだ。(毎日新聞)

一転、前原執行部の責任追及=永田氏除名は求めず−政府・与党
 政府・与党は27日、民主党の「送金メール」問題について、前原誠司代表ら同党執行部の責任を厳しく追及していく方針を決めた。問題を指摘した永田寿康衆院議員に関しては、議員辞職しない場合は与党が提出した懲罰動議を衆院懲罰委員会に付託する方針も確認した。民主党が28日公表する調査結果と永田氏の謝罪会見を見た上で、具体的な対応を協議する。
 与党内では当初、国会運営を優位に進める狙いから前原氏の責任追及には慎重論が強かったが、こうした対応では「与党が前原氏を守っていると世論から批判される」(公明党幹部)と判断、軌道修正した。ただ、永田氏の懲罰動議については、小泉純一郎首相が27日夕の自民党役員会で「(選挙での)民意を大事にすべきだ」と述べ、付託した場合でも最も重い除名は求めない考えを示した。 
(時事通信) - 2月27日23時0分更新
 
 この二つの記事を読んでいくと民主党は謝罪して、自民党はあまり深追いせずに決着が図られるようだ。これでは国民の間に相当な不満が残ってしまうのではないか。国民の知る権利はまたしても政治のご都合主義の前に阻まれて、真実は封印されてしまうのではないか。

 このように書くと批判を受けるかも知れない。それは全てが永田議員が功名を焦ったばかりに、捏造したものであり、真実と言うがそのようなもの(疑惑)など最初から存在しなかったという主張である。果してそうなのか?私には疑問に思えることが何点かある。

 本日はせっかく政治思想を楽しみにしている人には悪いのですが、国民が関心を持っているこの「堀江送金指示メール」について考えてみることにしたい。あまり書きたくはないがジャーナリストとしては、どうも胡散臭い幕引きとしか見えてこないからでもある。

 この一連の騒動で大いにアクセスを伸ばしたであろうブログが幾つか存在する。中でも『現役雑誌記者による、ブログ調査分析報道』は永田議員にメールのコピーを手渡したとするフリーのライターを実名(西澤孝氏)で報道するなど、この問題ではかなり詳しくやっていた。

 しかし、このブログでも2月22日は次のような文章で締めくくっていた。

>まあ、典型的なほら吹きで詐欺師。
>こんな男に何故民主党の幹部がだまされたのか全くわからない。

 この記者は正直だ。本当に全く分からないからこのように書いたのだろう。では、この点について永田先生は答えるであろうか。テレビのキャスターなどには「永田議員はおっちょこちょいで思慮が浅い人物」であるとされてしまった。また、この持ち込んだライターは「お金が目的だったのだろう」と自民党の平沢氏は語っている。

こうなるとおカネに困った貧乏ライターが、頭の悪い代議士に持ち込んで、その代議士がまんまと騙されてしまったというシナリオになる。

 だが、考えて欲しい。それほど、このライターはおカネに困っていたのか。そして最高学府の東大を出た先生がそれ程おバカさんなのかと。

 当のフリーライターは実は出版社を経営しており、雑誌も発行している。言われるような貧乏人などではない。彼をよく知る人物の証言によれば、少なくともカネに困っているような様子は全くなく、逆に「儲け話があれば投資するから」とカネがあることを匂わせていたという。

 彼はフジテレビの情報番組『ワッツ、!?ニッポン』への電話取材を受け、提供者は自分ではないと否定して次のように語ったと紹介されている。

 昨年11月に発行したプレ創刊号の表紙を飾り、インタビューに答えているのが永田氏だった。A氏は永田氏との接点について「(月刊誌の)編集長の知り合いが民主党におり、その人の紹介で5〜6人の議員を紹介された。その中の1人が永田氏だった」と説明。
 
 まるで胡散臭いデタラメな人物は、民主党の5〜6人の先生方と知り合いだったと言っているのだ。ここで私の考えを述べよう。もし、仮に本人が否定していてもメールの提供者がこの人物であったとするなら、これまでの通説は見事に破綻したことになる。

 本人はおカネには困っておらず、逆に民主党の先生方を飲食などで接待できるだけの力があった。そして永田議員だけではなく、他の先生方にも信用されるだけの何かがあった。問題はそれが何であったかだ。何故、民主党は札付きなどと称されたこのジャーナリストと親しくなったのか?

 これは簡単である。彼(西澤孝氏)を紹介した人物、或いは彼の周りにいた人物がそれなりの人であったから彼は信用されたのである。そして、それは彼のスポンサーでもあるのかも知れない。そのように考えれば疑問は解消されていく。

 では、この民主党の学歴のある先生方が信用してしまった人とは誰なのか?この点を永田議員は語らないだろう。また、マスコミも追及しないで終わると考えられる。それだけ大物というか影響力を持った方であると推測される。

 何も個人とは限らない。会社であるかも知れない。マスコミが一番頭の上がらない会社と言えば、もうお分かりでしょう。彼らは言葉は悪いがジャーナリストを飼っている。何故かと言えば「広告をやめたい」と言って来たら「御宅の会社はこんなことがありますね…」と言える情報を常に保持している必要があるからだ。

 さて、自民党であるが、盛んに政治解説記者は「前原体制の方が与し易いので深追いしない」などと語っている。確かに小沢一郎氏などが登場すれば手ごわいかも知れない。しかし、私はこのような説明には納得しない。自民党には依然として早く手仕舞いしたい何かがあるはずだ。

 それは一体何なのか?それはやはり「堀江メール」の謎である。武部氏の子息と堀江社長の関係なら、このようなメールは必要なかった。あのメールの最大のポイントは参院選出馬に絡めているところである。

 何かをあぶり出そうとして作られたものなら、おカネ以外に考えられるのは人である。選挙に必要なものは人材とおカネだ。現在の選挙制度は厳しい。バイトの学生におカネを払っただけでも失職に追い込まれてしまう。

 そこで堀江陣営はライブドアの社員を一旦辞めさせて、ボランティアのように装って選挙応援をしていた。あのメールが武部氏側への何らかの支援に対する対価としての送金を装ったメールであるとするなら、考えられるのは一つしかない。つまり、選挙のプロをボランティアとして斡旋した疑惑である。

 一番考えられるのは公設秘書、自民党職員(本部や地方)らが、一時退職して選挙事務所に出入りしていなかったのか?疑惑は逆に深まっていると私には思える。

ブログランキング   支援よろしくお願いします!



Posted by the_radical_right at 07:32│ mixiチェック │政局・動向 
この記事へのコメント
「マスコミが一番頭の上がらない会社」と言えば、自民党の選挙では広告会社が一枚かんでいましたが、情報機関のような働きをしていないでしょうか?
野党第一党を手なずけるために、工作活動をしたら、まんまとひかかってしまったとか?
ひかかった人達が野党第一党の上層部にいる限り、権力を離れても、当面コントロール可能?
まさかね?
Posted by とおる at 2006年03月01日 10:30
各位
2ちゃんねるスレッドに紹介されましたが、意外に反応は鈍かったようですね。
面白かったのは、居並ぶ記者が仲介者については、全くと言って良いほどに追求しなかったことです。
「仲介者の名前を明らかにできませんか?」と訊かれた永田先生は「私には出来ない、名前を出すことはできない」と二度述べました。
これに対して再質問もなければ、ざわめき一つ起きない。ライブドアの内部告発者を守るのはマスコミとしても当然だろう。
しかし、仲介者はそうではない。なぜ、それを誰も追及できないのか?
さる大手広告代理店が動いてマスコミ対策は既に終わっていたのだ。

一体、誰が、何のために作った虚偽「堀江送金メール」だったのか?
結局は何も明らかにされないままに幕が降ろされたのである。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月01日 08:37
kokoro さんへ
民主党にしっかりして欲しい。そうですね、旧社会党の連中が生き返らないように、保守系の先生方には頑張って欲しい。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月01日 08:35
なんだかねー
N澤さんは関西の借金取りに追い込みかけられてたという情報がありますねー
Posted by ななし at 2006年02月28日 21:31
永田議員申し訳ないことしました・・・・・・頭を下げてなかなか顔を見せない。でもね、情報源のライブドアの社員のことはしゃべらない・・・・・・これはわかるけど、どうして元週刊誌記者のこと誰〜れも聞かなかったの。本人は「俺じゃない。」と言ってるそうだけど、これじゃ何もわからない。
Posted by 2チャンネルから at 2006年02月28日 21:12
この記事を興味深く読みました。会見を聞いてなるほどなと思いました。仲介人のことを問い質すマスコミが全くなかった。情報提供者は守らなければいけないにしても、その仲介者(フリーライター)のことについては触れなかった。この管理人の書いている通りだ。もう裏で一件落着で単なる儀式だったことがよくわかったよ。
Posted by ZZZ at 2006年02月28日 20:41
民主党には本当にしっかりして欲しい。
自民党に票を入れている人達の中にも、他の野党がひどすぎるから、自民党以外に入れられないという、消極的な支持も多いというのに・・・
共産党の選挙コピーですが、日本には確かな野党が必要ですね。
Posted by kokoro at 2006年02月28日 17:45
とおるさんへ
野田国対委員長と鳩山幹事長が辞意を表明、前原代表がそれを慰留ですか。
記者会見前に民主党は混乱しているようですね。とても見ていられません。
鳩山幹事長も投資組合の発言があるし、辞任は免れないかもしれないですね。午後の記者会見で何が出てくるのか、楽しみにしております。


Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年02月28日 13:32
面白い情報をありがとうございます。
私は、自民党(首相・幹事長・竹中氏)と堀江氏の選挙には、胡散臭い事があると思っていますが、今回の民主党の攻め方はお粗末と言わざるを得ません。
「最高学府の東大を出た先生がそれ程おバカさん」も結構在りです。
偽造メールで粉飾質疑をしたのでは、もともこもありません。
ただし、今後の民主党の働きで、自民党と堀江氏の選挙に違法行為を追及出来れば、見直します。
堀江氏等の投資組合・海外銀行口座を使っての違法な資金の流れ(マネーロンダリング、外国為替管理法違反、脱税)が解明出来ることを期待しています。
Posted by とおる at 2006年02月28日 13:12
青い炎さんへ  続きです。
私はそのライターの周辺の人脈こそ、もっとマスコミは追うべきだと思います。しかし、私の得ている情報ではマスコミは追う事は出来ませんね。自民党にしても、何かを掴まれているからこそ、週刊誌を告訴できないし、永田議員の除名処分を求めることも出来ないのでは?勿論この問題に直接関わっている訳ではありません。取材を始めているわけでもありません。
しかし、ジャーナリストの目から見れば、堀江社長と自民党執行部に何にも問題がなかったなど信じられる話ではありません。
堀江社長の選挙にはテレビ局は張り付いていたわけだから、今その映像を調べ直して見る事をおすすめしたい。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年02月28日 12:43
怒る市民さんへ
今回の件で前原代表や野田国対委員長が失態を曝け出してしまいました。テレビで見ていても気の毒という他はありませんでした。これに懲りず頑張って欲しいと私はエールを送ります。党内対立が深まり、菅・横路らが勢いをますようなことになれば残念です。

青い炎さんへ
初めまして、あなた様のブログは読ませて頂いています。
今日の記者会見で永田先生は自ら捏造したとは言わないでしょう。誰から入手したかも言わないかも知れませんね。民主党側はこの問題で情報提供者の素性を明らかに出来ないと思います。果してブログなどで名指しされている人物について認めることができるか?ここがポイントでしょう。更にその言われている人物だとしたら、何故安易に信用したかについても話ができないと思います。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年02月28日 12:35
>このように書くと批判を受けるかもしれない。それは全てが永田議員が功名を焦ったばかりに、捏造したものであり、真実と言うがそのようなもの(疑惑)など最初から存在しなかったという主張である。果してそうなのか?

もし本当に自民党に疑惑があって、民主党がそのネタにたどり着いているとしたら、民主党側に自民党と手打ちする理由がないように思います。今回民主党が被った被害は極めて甚大なものです。ここで自民党と手打ちなどをしたらそれこそ、その被害は取り返しがつかないでしょう。そう考えると永田氏側が捏造したものと考えるしかないと思います。
Posted by 青い炎 at 2006年02月28日 11:58
瀬戸さん、お弟子さんこんにちは。
今回の件では永田議員の浅慮が目立ちますね、若さ故なのでしょうか。攻勢から守勢に回った時の取り乱しようは正直に申して見苦しい。こうなると現執行部の責任問題が追求されますが、党首の前原さんは、若手だが高い見識と度胸を具えたなかなかの人物と期待しておっただけに、この一件での失態は返す返すも残念でなりません。テレビでの発言などを聞くと、何か依怙地になっているようにも見受けられます。ここは素直に自らの非を認め再起を期して、一旦退くのが最良と思います。未だ将来のある人ですし、あたら徒に経歴を汚すことはしないで欲しい。
この騒動を受け民主党では、鳩派とは名ばかりの媚中派連中が勢力を盛り返すのは必死。ここ暫くはこの党に何も期待することはありません。
Posted by 怒る小市民 at 2006年02月28日 11:28
週刊アサヒ芸能は先週号で武部側に一億円の金が渡ったと報じていましたが、なぜ名誉毀損で告訴しないのでしょうか。それも不思議と言えば不思議です。
Posted by 名無し at 2006年02月28日 11:25