愛知県政界を揺るがす大事件となるか?(2)
愛知県、市民団体の土壌検査の砒素の含有に大きな開きが

県調査で基準超ヒ素検出なし 肥料問題の田原の農地
2014/10/31 朝刊
愛知県が排出した下水道汚泥などを原料とする肥料が搬入された同県田原市の農地から、国の土壌環境基準の五倍を超えるヒ素が検出された問題で、県は三十日、農地の六カ所から採取した土壌を分析した結果、基準を超えるヒ素は検出されなかったと発表した。
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市民団体の5倍のヒ素が検出されたとの記事はこちらです。
田原の農地で基準値5倍のヒ素 産廃搬入肥料で
愛知県が排出した下水道汚泥などを原料とする肥料が搬入された愛知県田原市の農地から、国の土壌環境基準の5倍を超えるヒ素が検出された。調査した愛知県新城市の市民団体「新城の環境を考える市民の会」(山本拓哉会長)は14日、検出結果を愛知県に通報した。=関連<21>面
肥料を製造した産業廃棄物処理業「タナカ興業」(愛知県豊橋市)は、新城市内に新たに処理施設の建設を計画し、市民の会は反対している。
市民の会によると、9月23日、タナカが製造した肥料が運ばれた田原市和地町の農地から、土壌を採取。民間検査機関による溶出試験で、環境基準(1リットル中0・01ミリグラム)の5・2倍のヒ素を検出した。鉛や六価クロム、総水銀は基準値以下だった。
山本会長は「田原の農地に搬入されているのは肥料ではなく、産廃であることは明確だ。撤去を求めたい。県は一刻も早く、成分分析など、自ら調査するべきだ」としている。
本紙が情報公開請求した行政資料によると、肥料の原料は、愛知県や静岡県の自治体などからの下水道汚泥、大手食品会社などからの食品残さ、業者からの木くず。2012年度は計1万1千トン余の原料から6500トンの肥料を製造し、田原市の農家と取引している。肥料が運ばれた農地の周辺からは昨年秋から、悪臭の苦情が田原市に寄せられている。
愛知県産業廃棄物協会などによると、ヒ素は、下水道汚泥に含まれた工業排水か木くずに混入していた可能性がある。ヒ素は人体に過剰に入った場合、腹痛や血圧低下などの急性中毒症状が出る恐れがある。
タナカ興業は04年に静岡県湖西市の農地に搬入した肥料が「産廃」とされ、静岡県から撤去を命じられた。その後、田原市に搬入を始めた経緯がある。本紙の取材に「社長が不在なので応じられない」としている。
愛知県廃棄物監視指導室は「環境基準を超えたからといって直ちに問題とは認識していない。必要があれば、成分分析も含め、調べたい」、排出者である愛知県下水道課は「下水道汚泥は年4回程度、成分分析して、有害物質が基準値以下であることを確認している。基準を超えることはあり得ない」としている。
(中日新聞)
この件について今朝市民団体の山本拓哉会長は自分のブログで次のように記事を書いていた。
ヒ素検出問題 山本拓哉のひとりごと

今回の愛知県の発表では、6か所の内、ヒ素は、5か所でND(検出限界以下)、1か所はぎりぎり基準値0.01以下で検出されたそうです。
「そうです」というのは、直接聞いたのではないからです。
独自調査をしてヒ素が基準値以上にでたから、愛知県に早急な調査を求めたのは我々です。しかし、県は、我々には調査することも、結果がでたことも一切連絡がないのは、いかがなものでしょう。
さらには、今日の発表の「ヒ素が基準以下であった」という内容が、産廃に反対と言わない新城市議のFACEBOOKで事前に流されていたのは、どういうことでしょう。
今回の件について、感想を求められましたが、内容の感想以前に、このような県の行為に不信感を抱かざるをえません。
今回の結果に関する疑義を述べます。
(1)愛知県が調査した地点は、本当にタナカの堆肥の入った土地なのか確認していません。
このことは、私たち市民の会を試料採取に立ち合わせれば解決した問題です。立ち会わせられない理由があると思われてもしかたありません。
(2)今回、タナカ擁護側に情報が漏れていたことを考えると、愛知県が検査するという情報がタナカ側に漏れて、検査前に問題のない土壌に入れ替えられていたのではないかと思われてもしかたない。
視察団が来る時にはタナカの産廃投入がないとか、抜き打ち検査をした時には、たまたま堆肥がないとか、行政と業者との八百長検査が横行しているとよく聞きます。今回は、そうでないと信じたいですが、信じるに足りる状況にありません。
(3)我々は、タナカが堆肥をすき込んだ直後に土壌を採取しましたが、愛知県は、台風19号が去った翌日に採取しました。
こんな大雨の特異日に試料採取をすれば、結果がでても信頼されないのは常識です。
(4)私たちの成分分析の機関には、反対運動のためという素性は告げず、しかも普段は某市の試験を行っている全くの中立性のある第三者機関で試験を行いました。しかも、ヒ素が基準値以上でるという意図はなく試験しました。
一方、愛知県は、自分のところの愛知県環境調査センターに試験を出しています。試験結果に信憑性を持たせようと思ったら、瑕疵担保責任のある民間会社を使うべきです。
以上のような問題点を指摘させて頂きます。我々もいたづらにこの問題を大きくしようとは思いません。
ことは健康被害です。恣意的なものは排除して正確に、網羅的に追加検査を行うことを求めます。
その場合は、我々は愛知県に協力する用意があります。
アドバイスとして・・・
・地下水を調査して欲しいと思います。
・隠ぺいされると困るので詳しい場所は、ここでは言いませんが、相当にやばい場所があります。そこを追加調査してほしいと思います。
・すでに豊橋市役所にはお願いしていますが、タナカの肥料の原料えある産廃そのものの調査も必要です。
・ヒ素化合物を調べれば、由来がわかるそうです。5.2倍のヒ素が検出された土壌を保管していますので、県に提出する用意があります。どこから来たのかを特定すれば再発防止につながります。
・最も気になること、作物に含まれる有害物質はないかを調べる必要もあると思います。
ヒ素のこととは別に、本来、我々が愛知県に求めているのは、タナカの堆肥は廃棄物であるとの判断です。
この回答を11月14日までにお願いしています。
このように重金属類が混入する可能性のあるようなものは、人の口に入る作物をつくる肥料ではなく、産廃だと判断をするよう改めて愛知県に求めて行きます。
廃棄物だと判断されれば、産廃の不法投棄として撤去を求めることができ、今回のヒ素疑惑問題も同時に解決となります。愛知県には、この解決方法を期待します。
これだけの違いがある以上、どちらを信じるて良いのか?地域住民としては心配が払拭された訳でなく。何故これほどまでの差が生じるのか?逆に不安になった人も多いのではないか?
環境省の土壌汚染を管轄する課に問い合わせて見た。
(問い) 同じ土壌を検査してこれほどの違いが出たことに関してどのように思うか?
(答え) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(問い) そもそもこの基準とはどのような基準なのか?
(答え) 「 雨などが土壌を浸透して地下水に流れ、それを人間が口にした場合です。」
(問い) 私は環境問題の機関紙を発行して取材してきたが、例えば工場跡地の開発などで 基準値以上のヒ素が検出された場合は、掘り起こして最終処分地に運ぶことになる か、そこで薬剤処理や焼却処理をすることになるが、間違いないか
(答え) 「間違いない。」
(問い) この場合前提として住宅地や工場の敷地と言うことになるが、人間が口にする農作物を作る前提としての農地も同様に捕らえてもいいのか?
(答え) 「ちょっとお持ちください。農業に関してはコメ作をする場合、生育に影響を与える か?という数値があります。」
(問い) ここは水田ではない。野菜をつくる畑であり、現在キャベツなどが生産されている が?
(答え) 「個別案件に関するデーターは持ち合わせていない」
取材は後日出向いて行うことにした。今日はとりあえず電話にて緊急に申し込んだ。

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大村秀章愛知県知事は農水省出身の官僚上がりの政治家で、このタナカ興業が本社を構える豊橋市では大村知事は政治献金を得る為の、資金集めパーテーを開催している。
別にただそれだけの事と言ってしまえばそれまでだが、このタナカ興業と大村知事のつながりが少しでも出て来るようなら、この農地にヒ素入り堆肥を入れてきた事実は、違った目で見なければならない。
現在大村秀章知事の後援会などに、タナカ興業関係者からの政治献金などがないか、過去に遡って調査中 「公共問題調査会」
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