シリーズ7《政界再編》
小沢救済の為の『日本未来の党』(2)

日本未来の党には衆院議員が70人ほど結集すると見られているが、その内の61人は小沢の率いた『国民の生活が第一』からの合流組である。小沢率いる「生活が第一」の支持率は低迷し、このままでは7〜8人の当選しか見込みが立たなかった。
そこで小沢一郎は今回、裏でこの「日本未来〜」を画策したのです。つまりは小沢の生き残りをかけた最後の勝負と見て良いでしょう。嘉田滋賀県知事を担ぎ出したのは京セラの稲盛和夫名誉会長である。
この人物は10月28日の記者会見では「脱原発の気持ちは分かるが原発を止めることは無理だ、必要悪だ」とまで言っていたのに、今度は反原発を唱える勢力の結集に動き出したわけですから本当におかしなものです。
小沢が民主党に合流した時にも裏で動いたのはこの稲盛であり、政界のフィクサー気取りの人物ですが、あの悪名高きソフトバンクの孫正義とも仲が良い。原発事故後の太陽光発電事業では孫と稲盛は互いに手を結び大儲けを企んだ。
稲盛は滋賀県政に大きな影響力を持っている。京セラの主力工場は滋賀県に集中しており、かつては本社が滋賀県にあったこともあり、従業員も滋賀県在住者が多い。嘉田知事が孫の太陽光発電構想にいち早く名乗りをあげたのも、稲盛から頼まれてのことだと思う。
京セラと言えばソーラーパネルの3大メーカーの一つであり、ソフトバンクのぶち上た太陽光発電計画にパネルを売り込もうとしたもので、この連中の反原発とは自分達の利益を優先させての商売である。
総理府官邸を金曜日に取り囲んだ反原発デモは、民主党内の小沢派の人間が仕掛けたものであり、野田首相への揺さぶりでした。原発利権でゼネコンから散々政治献金をせしめた小沢は、原発を利用して復活のシナリオを描いているのです。
嘉田新党は確かに新鮮なイメージはありますが、実態は小沢の政党のようなものだ。日本未来の党の副代表には小沢ガールズの森ゆうこ参院議員が就任した。全ての業務や選挙対策は、国民の生活が第一の事務所が引き継いだ。
清新そうな人物に狙いを定め、それを担ぎ出して自らは裏に隠れて実験を握る、これが小沢の常套手段でもある。幾ら嘉田知事がトップであっても、それはお飾りに過ぎない。国民の多くが日本の未来を危うくする小沢新党であることを既に見抜いているのです。
自民党支持者は公明党に票を入れてはいけない。