小沢一郎への無罪判決について。
裁判で改めて認定された事実と国会の責任
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「依然、グレー変わりない」 自民・茂木政調会長、証人喚問求める
自民党の茂木敏充政調会長は26日午前、民主党の小沢一郎元代表が東京地裁で無罪判決を言い渡されたことについて、「依然、グレーであることは変わりない。 これまで裁判中ということで国会(での説明)を拒んでいたが、改めて小沢氏に対する証人喚問を求めていきたい」と述べた。党本部で記者団の質問に答えた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120426/stt12042610400002-n1.htm
先ずは今回の結果について私自身の思うところを述べてみたい。平成21年5月に導入された検察審査会による「強制起訴制度」の困難さを改めて認識させられました。これまでの一回目の裁判と今回を含めていずれも無罪となりました。
検察審査会の2度に渡る「小沢を起訴すべき」との決議は間違ってはいなかったと思いますし、今回の裁判で、検察審査委員が指摘した疑問に答えることが出来たとは思いません。裁判官は依然として証拠にこだわり、踏み込んだ答えを出せなかった。
つまりは司法の限界を示す結果となってしまいました。よって後は冒頭で紹介したように政治の世界でこの問題をどこまで追及出来るかでしょう。小沢はこれまで裁判中であることを理由に国会での説明を拒んで来たわけですから、無罪判決を受けたので堂々と証人喚問の場で胸を張って述べれば良いと思います。
今回の裁判結果ですが、確かに小沢一郎は無罪となりました。しかし、国会において弁明しなければならない問題は残されております。争点は3つに絞られていました。
1.検察審査会の起訴議決に基づく起訴の適法性
2.虚偽記載の有無
3.秘書との共謀の有無
今回の裁判官はこの3点に関しては次のように判断を下しました。
1について議決は有効であるとした。2については虚偽記載の事実を認定した。3についてだけ「共謀を裏付けるものがない」とした小沢弁護団の主張を認め無罪とした。
陸山会という政治団体は小沢一郎の政治資金団体であり、その秘書が小沢の許しを得ることなく、4億円からの巨額な資金の虚偽記載を単独で行なった−と今回判断されました。
小沢一郎に事前に報告をしなかったなどとは到底信じることが出来ないとした、一般から選ばれた検察審査員全員が疑問視したが、それに対して裁判官は証拠がないことで指示したとの共謀性を認定しなかった。
確かに小沢本人に無罪判決が下った事実はあるものの、自らの政治団体で行なわれていた一連の虚偽記載が「政治資金規正法の精神にそぐわないものであることは明らか」とされた。これは政治家としては失格の烙印を押されたも同然であり、政治的な責任を国会で問われるのは当然です。
裁判において小沢一郎から秘書に渡された4億円の出所がタンス預金であったとする小沢の証言を、国会で更に追及すべきだと思います。今更何を聴くのだという主張もありますが、そんなことはありません。たくさんあると思います。
相続した不動産の売却益、著作の印税、議員報酬などであると答えていますが、まだ具体的にどのような振り分けであったのかは答えていません。そこを突いていけば突破口が開けると思う。20年間で貯め込んだタンス預金との証言ですが、とても信じられるものではありません。
石川元秘書は「1億円ずつビニールで包まれていた」と証言しています。それを聴かれた小沢は「記憶にないが、あったかも知れない」と曖昧に答えていました。石川元秘書に渡す為に一億円づつ数えて袋詰め作業を一人でやったのか?
そもそもどこにタンス預金していつ袋詰めにしたのか、一人でどのようにして作業をしたのか? そんな簡単な作業ではなかった筈なのに「記憶にない」と答えたのは何故か?
国会喚問で小沢に質問することは山ほどあります。後は政治がこのグレーの部分に如何に斬り込んでいくことが可能なのか。与野党の議員はこの問題から逃げることなく追及を開始して欲しいと思います。何故ならばそれを多くの国民が望んでいるからです。
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