少子高齢化社会と移民受け入れ問題(1)
総人口が1億人切ることは深刻な問題なのか?
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米エコノミスト 「日本は欧州レベルまで移民を増やせ」
日本の人口は現在およそ1億2800万人。それが50年後には日本人口約3分の2に減少し、およそ8700万人になるという。 特に約40%がリタイア後の高齢者となることから、多くの評論家が、日本は早急に対策を講じない限り、経済的に再起が難しくなるほど深刻な人口問題に直面すると見ている。
国立社会保障・人口問題研究所によると、日本の長寿は進み、2060年には男性の平均寿命が84.2歳、女性では90.9歳にまで上昇するという。2008年現在では女性が86.1歳、男性が79.3歳だった。一方、日本の合計特殊出生率(一人の女性が一生涯に産む子どもの数)は、2060年に1.35前後と見積もられている。
前回発表よりも改善したというが、依然として低いままだ。 世界一を誇る平均寿命の長さと、低い出生率、そして伝統的に移民が推奨されない文化が織り交ざり、日本の人口問題をもたらしている。日本は働いていない高齢者が多く、その高齢者層を支える勤労層が少ない。
ドイツやイタリア、スペインなど欧州諸国も、同様な高齢化問題を抱えているが、これらの国々は労働力を維持するため、比較的多くの移民を受け入れている。一方、日本の人口に占める外国籍の人々の割合はわずか2%足らずと推定されている。ウェルチ・コンサルティングのシニアエコノミスト、ステファン・ブローナーズ氏は「日本の全人口数が減少することだけでない。
特に問題なのは、全人口に占める労働力の割合が下がっていくことだ」と指摘する。日本の労働人口は2030年までに18%減少、2060年までには半減すると推測されている。同氏によると、日本ほど出生率が低く、少子高齢化が急速に進んでいる国はないという。
高齢化社会は、日本の貯蓄率にも大きな影響を及ぼすだろう。ブローナーズ氏は、「歴史的に、日本は比較的高い貯蓄率を維持し、高額な歳出をまかなってきた。しかし労働人口が減り、リタイアする人々が増えると、貯蓄率が下がる可能性がある」と語った。
日本が将来の人口問題を避けるため、ブローナーズ氏は、
1)欧州レベルまで移民を増やすこと
2)女性の労働をもっと推奨すること 3)定年の引き上げを挙げた。
これらは将来の人口問題の軽減につながるかもしれないが、難しい問題の解決策としては不十分とも言えるかもしれない。
http://jp.ibtimes.com/articles/26023/20120131/238998.htm
日本の将来を考える時に避けては通れない問題なのが、この少子高齢化や労働力不足問題です。この問題に国がもっと真剣に取り組んでその対策と示さないと、このように外国から日本に対してより厳しい見解が出てくることが予想されます。
この予想されると言うか、もう既にこのように介入して来ています。この問題は日本の将来の国家像がどうあるべきなのか。その国柄を決める極めて重要な問題でもある訳ですから、このような外国からの報道があった場合は、しっかりとした反論をしていかねばならないと思います。
先ず、日本はどの位の人口が適切なのか? そのことについて考えてみることにしたいと思います。
ドイツ 面積 357,021km2(61位) 人口 81,750,000人(16位) 人口密度 231人/km2
フランス 面積 632,759km2(43位) 人口 65,447,374人(20位) 人口密度 115人/km2
イギリス 面積 244,820km2(76位) 人口 61,565,000人(22位) 人口密度 246人/km2
この西欧の大国に対して日本はどうかと言えば−
日本 面積 377,914km2(60位) 人口 128,056,026人(10位) 人口密度 339人/km2
日本が50年後に3分の2に減少しても8700万人ということは、まだ現在のドイツを上回っており、果たしてそんなに心配すべきことなのかという指摘もあると思います。
明治時代のわが国の人口は3480万人という統計があるので、急激に増えたのは社会の近代化によるものと、生めよ増やせよというその時代の要請によるものであり、落ち着きを取り戻した現在、人口はその適正な水準へと回帰しているとも考えられます。
明治元年から100年を経て昭和42年に1億人を超えました。この時に1億人を超えていた国は中国、インド、アメリカ、旧ソ連、インドネシア、パキスタン(バングラディシュを含む)ですが、いずれも多民族国家であり広大な土地を持っています。
そこで結論を急ぐべきではありませんが、総人口として1億人のレベルをどうしても維持しなければならないという議論にはならないのではと思います。勿論、社会全体が高齢化して働く人が減るという問題はまた別に論じたいと思いますが、全体の総人口をなぜ1億人にこだわるのかについて疑問を持ち始めているところです。
1億人を下回ってしまうので移民を受け入れろという主張の裏には、何か隠された外国勢力の腹黒い動きがあるように見えて仕方がありません。これからは人口が増えれば豊かになると言うよりは、逆に貧しくなっていくのではないか。
日本は総人口のあるべき数字を明らかにしておくべきではないか。私は8700万人でも何ら問題ないと思います。確かに人口構成は問題がありますが、その点については別に論じます。皆さんはどのように思われているのでしょう。
無理やり1億人を確保するために、異民族を移民として受け入れてしまったら、それこそ日本の国柄そのものが変質してしまいます。私はそちらのほうを強く恐れます。
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