日米関係論―アメリカといかに付き合うか
昨夜はこのような演題で『日本の心を学ぶ会』の勉強会において30分ほど話をさせていただきました。現下の日米関係や今後の日米関係も視野に入れてお話をさせて頂きました。映像を収録してはいないので、このブログで紹介させてもらいます。


風邪気味で余り体調も良くなく、咳き込むかと思いましたが、何とか最後までお話が出来たので安堵しています。私は保守主義者と言うよりは右翼活動家であったと自負しておりますが、政治思想的には親米派です。よく極右を名乗るので反米主義者と思われがちですが、そこはこのブログを書き始めてからは一貫しているので、その理由も今回は改めて述べさせて頂きました。
では始めます。
今回アメリカといかに付き合うかということが講演のテーマとなっていましたが、やはり現在の日米関係を論じるにはTPPの問題を抜きには語れないと思うので、そこから始めたいと思います。
今このTPPの問題の取り扱いによっては、日米間に厳しい対立が起きかねないというような議論がありますが、私はそのようには思いません。
かつては日米貿易戦争とまで称された激しい日米の対立がありました。米国では日本製品のボイコット・不買運動が起き、トヨタ自動車の新車がハンマーで叩き壊された。この時には確かに米国内には日本バッシングの嵐が吹き荒れていました。
では現在、米国にそのような反日感情があるのでしょうか? そしてこの日本に反米感情が渦巻いているとでも言うのでしょうか? 私はそれはないと思います。よって日本がTPP問題で米国に対してノーと言ったところで、直ちに両国関係が深刻な対立状態に陥ることはないと思います。
むしろ中途半端な形で参加を表明し、後で約束を反故にするようなことになれば、それは一番最悪な結果を招くことになると思います。今、米国を悩ましているのは日本との貿易摩擦ではなく、支那・中国や韓国のほうであり、そこをきちんと押えておかねばなりません。
日本が今回のTPPの問題で反米に舵を切ることもなければ、心配することもありません。毅然たる態度でオバマ大統領の要求を断れば良いのです。日本は今後も米国の側に立って行くことを宣言し、日米の協調姿勢を強く打ち出していくことで米国民の理解を得ることは可能です。
オバマ政権は焦っています。経済的に苦境に立たされており、何らかの成果が欲しいので日本側に譲歩を迫っているのであって、米国全体の世論が日本叩きに向かうことは現時点では考えられません。しかし、安心は出来ないのでそれなりの外交努力を重ねることでこの難局を乗り切るべきです。
さて、私は3・11の東日本大震災と福島原発事故に自らの生活を翻弄されて、大局的に見る目を失ってきたことを現在反省しています。振り返って見た場合、今回の未曾有の危機の中で米国駐留軍が見せた迅速な行動こそは、正に日本を守るために駐留している米国軍の存在感を改めて日本人に見せたのではないか。
よく左翼に限らず右翼の一部においてさえ、米軍の存在は日本を守る為ではなく、米国の世界戦力の為にあると言う人もいます。確かに米軍のプレゼンスとはアジアの共産主義化を防ぐ為にあったことは事実でした。そしてそのことは米国だけの利益ではなく日本の利益とも合致・整合したものであったのです。
冷戦崩壊後、アジアの共産主義の脅威が低下したのにも関わらず、米軍が居座るのは日本を守る為ではなく、逆に日本を侵略する目的で日本の為にならないといった主張も見られましたが、その事に対する答えが今回の大震災の発生直後からの米軍の動きで明確に示されたと思います。

行方不明となった日本人犠牲者の救出の為にどれほど多くの米国軍人が尽力したか。「トモダチ作戦」と命名され、2万人からの米国軍人が行方不明者の捜索に当たった。救援物質を運ぶ貨物飛行機が離発着するように、あの破壊し尽くされた仙台空港をたったの5日間で復興させた。
私は今回この事実を再検証して米国という国が、その兵士が本気で日本を守る為にいることを再確認する必要があると思います。米国本土からも日本に救出隊が向かっていた。多くの艦船と飛行機。これらの米軍の活動がどれほど多くの被災者を勇気づけてくれたことか。
日本と米国の絆がどれほど大切なものであったかを文字通り今回の震災は我々日本人に示してくれたのです。
前半終了
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