原発事故と民主党政権(3)
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IAEA 福島県飯舘村に避難勧告 ⇒ 民主党、避難地域拡大を拒否
枝野官房長官の会見全文(31日午前11時)
http://www.asahi.com/politics/update/0331/TKY201103310273.html
――IAEAが福島県飯舘村で放射性物質の濃度を調査した。IAEAの基準で避難が必要な数値を上回り、避難勧告を出すように日本政府に伝えたということだが、この勧告をどう受けとめ、どう対応するつもりか。
IAEAの土壌の調査の中に、IAEAの基準の一つを超過するものがあったという報告と、その状況を踏まえて、この状況を慎重に把握するよう助言があった。当該周辺含めて、この間、大気中の放射線量についての継続的なモニタリングも行ってきているので、今回の土壌についてのIAEAのモニタリングの結果も踏まえながら、さらに精緻(せいち)なモニタリングを行っていかなければならない。
土壌の放射線量が基準値を超えていることについては、長期間、そうした土壌の地域にいると、その蓄積で健康被害の可能性が生じるという性質のものなので、大気中の放射線量、周辺地域、継続してモニタリングを行っているので、今の時点で健康被害の可能性というよりも、こうした状況が継続する、長期にわたるという場合の可能性について、しっかりと把握をして、対処をしていかなければならないと、そういう性質のものだと認識している。
――勧告を受け、現時点で避難地域を拡大する考えは。
ただちにそういったことではない性質のものだと思っているが、当然、土壌の放射線値が高いということは、長期的には影響を与える、蓄積をしていけば、可能性はあるので、さらにしっかりとモニタリングを行って、必要があれば対応してまいりたい。
http://www.asahi.com/politics/update/0331/TKY201103310273.html
「ただちに健康に被害を与えるものではない」と言い続けてきた菅政権の枝野官房長官ですが、国連の専門機関からの勧告を受けても、まだ同じような事を言っています。
>ただちにそういったことではない性質ものだと思っているが
って、一体どういう性質なのよ? 国際原子力機関が危ないから避難しなさいと言っている訳だし、政府が「ただちにそういったことではない・・・」などと言ってももう不安が増すのは当然です。
政府は飯舘村にそう簡単には避難指示を出すことは出来ないでしょう。飯舘村は23マイクロシーベルトという数値を測定しましたが、実は福島市も13日頃にその位の数値を記録しています。
もし、飯舘村にIAEAの避難勧告を受けて避難指示を出せば、なぜ同じような数値を記録した福島市には出さなかったのかと大きな問題になることは明らかです。
政府は原発のある場所から半径20キロ、30キロとしていますが、実際は放射能は風向きや地形によって、必ずしも遠いところが安全だとは言い難いことがハッキリしました。
私がたぶん一番最初にこの問題を指摘したと思います。
現在福島市は2・52マイクロシーベルト、飯舘は7・46マイクロシーベルトです。福島市は事故前の通常値は0.04位でしたので、元には中々戻りません。
伊達市、川俣町の先が福島市です。もし、飯舘村が避難指示となれば、次は間違いなく福島市となります。福島市となると26万人以上になるので、これまでのような避難とは段違いのものとなります。
さて、今回IAEAが指摘した基準で避難を必要とする数値とは何でしょう? 土壌の調査で判明したということになっています。
飯舘村で287万ベクトルのセシウムが、放射性ヨウ素は20日は254万ベクレルでしたが29日には103万ベクレルに減少したものが検出されています。半減期が8日の為と見られる。
しかし、同じように放射線量が高かった福島市においてはセシウムの量は少なかったと報じられています。ただし調査方法が違っています。
飯舘村の場合は雑草1キログラムあたりでの数値であり、福島市の場合は下記のように一平方メートル当たりとなっています。
<放射性物質>ヨウ素、福島で2万3000ベクレル
文部科学省は29日、福島県(福島市)の雨などの定時降下物1平方メートル当たりから、放射性ヨウ素2万3000ベクレル、放射性セシウム790ベクレルが検出されたと発表した。
東日本大震災発生以降、福島県では水道水や土壌などの放射性物質測定のため計測機器が足りず、定時降下物の調査ができていなかった。高木義明文科相は「直ちに原子力安全委員会で分析するが、茨城県ひたちなか市でヨウ素9万3000ベクレルが検出された際は健康に被害はないと判断された」と説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000136-mai-soci
セシウムの半減期は30年ですから、これが大量に土壌に浸透すると、農業をして作物の栽培はもう無理と考えられます。
しかし、この福島市の調査結果であれば素人の目にはまだまだ大丈夫かとは思いますが、ただしこれはこの原発事故が早期に収束することが条件となります。
国や県は早急に同じ方法で土壌のセシウムの量を調べて、安全なのか、栽培に適さない状態にあるのかを公表すべきです。今、出荷を迎えている野菜はよく洗えば食べられると言います。
しかし、これから栽培する野菜はどうなのか? 農民は今どうして良いのか? 不安の中で毎日を過ごしているのです。
さて、国際機関がこのような勧告をしている以上、若い人に関しては退避を政府も勧告すべきではないか。来年60歳となる私などは最後までここに留まるつもりですが、若い人や子供がいる家庭などは今後のモニタリングの動きに注視していかなければならないでしょう。
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