
余り知られてはいないが、ドイツにおいてはナチス・ヒトラーについて、これを肯定的に報道することも、これを掲げて政治活動を行うことは法律で禁じられてきた。
そのような厳しい政治的な弾圧の続く中で、極右政党が着実に勢力を拡大し若者の心を捉えてきている。この背景を日本のマスコミは正しく伝えず、ただ一部の跳ね返りの暴力集団だけを取り上げて批判する。それでは本当のヨーロッパ社会の実相は伝わってこない。
実は西ヨーロッパにおいては極右勢力は一大勢力となっており、日本とは比べようもない。フランスの大統領選挙では極右の国民戦線のルペン党首が決選投票に勝ち残り、左翼は保守派のシラク大統領支持に廻った。
オーストリアやイタリアなどでは既に連立政権の一翼を担っているし、オランダ、スイスなど多くの国で躍進している。しかし、やはりドイツにおいて極右勢力が真に台頭しなければ、世界は本当の意味で極右の復権を認めないだろう。
その意味からすれば、ドイツ国内における極右の伸張こそが大切であって、もっとも注目されることである。ドイツ語圏のオーストリア・スイスでは既にそれは明らかだが、まだドイツにおける道のりは険しい。
さて、私は統一ドイツ誕生前に『ヒトラー思想のススメ』という単行本を書いたが、その中で「東ドイツにおいて純粋培養されたナチズムの遺伝子が東ドイツ崩壊と共に甦り、やがてドイツにおいてそれは大きな勢力となる」と予言した。
この時多くの日本人は「そんな、馬鹿な。」と思ったのではないか。実際そのような投書も何通か頂いている。しかし、現在ドイツにおいて大きな勢力となる可能性を秘めているのは旧東ドイツにおけるナチズムの再来である。
40年間に及ぶマルクス社会主義体制の中で、完膚なきまでに叩きのめされた筈のナチズム(国家社会主義)は生き延び、自由主義の旧西ドイツにおいては消滅の運命にあった。
その理由は私は東ドイツにおいてはナチズムの本質と呼びうる精神的な連続性が守られ温存された。つまり一つの例を挙げるとすればオリンピックにおける優秀な選手の育成、秀逸な道徳心、それらは正にナチズムの遺産たるに相応しいものだった。
これらの点については、また日を改めてやりたい。
我々日本の<極右>はドイツにおける極右勢力の戦いに強い連帯を表明する。かって我々は共通の敵と戦い敗れはしたが、彼らの勝利とて永遠ではない。必ずや我々極右が再びこの地上に甦えり栄光を取り戻すことを宣言する。
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